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西澤保彦 著 『なつこ、孤島に囚われ。』

推理小説です。
主人公は、自称「お笑い百合SM小説作家」であるという森奈津子さん。
作家の森奈津子氏を実名でモデルにしているとのことです。
物語にちりばめられたユリの世界よりも、すぐに妄想モードに突入する主人公に共感を持ちました。
日本妄想協会々員で良かったと思えた一冊でした。
作者としては、犯行の動機にどれだけの共感を得られるかが気になるところでしょうけど、そこはコメントを差し控えさせて頂きますw

「死者の書」を読むのに5日間かかった私が、本書は50分で読んでしまいましたww

折口信夫 著 『死者の書』

私の高校二年生の頃は本ばかり読んでいました。
さっぱりわからなかったのが森鴎外と夢野久作でした。
いずれも途中で投げ出してしまいました。

森鴎外の「雁」は、旧カナづかいが馴染まなくて、当時は意味が良くわかりませんでした。
短歌に馴染むようになった今、読めば情景がすんなりと入ってきます。
それに気を良くしたのが間違いでした。
「死者の書」は、「日本文学最高の金字塔」との触れ込みですが、私は、書評の「ちょっと難解」との記述を見過ごしてしまったのです。
これでも、事前の勉強を相当したのです。
万葉集の大津皇子や大伯皇女の歌を読み、二上山のある北緯34度32分の「太陽の道」説を勉強したのですが、ヤマが見事にはずれましたw

大津皇子の辞世の歌
ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ
【通釈】磐余(いわれ)の池に鳴く鴨を見るのも今日限りで、私は死ぬのだろうか。

この小説では、「磐余の池に鳴く鴨」を、磐余の池に鳴く鴨ではなくて、池の向こうで泣いている耳面刀自であると解釈しています。
大津皇子の無念が、耳面刀自という架空の女性のすすり泣きに置き換えられていて、謀反とされた皇位継承の陰謀は大津皇子の過失としてあっさりと述べられているだけです。
この小説は、当麻曼荼羅の「中将姫伝説」から入るべきで、「万葉集」から入ってはいけないのです。
大津皇子と石川郎女との恋の歌、姉である大伯皇女の亡き弟を偲ぶ歌、妃であった山辺皇女の壮絶な殉死。
死者となった大津皇子は、悲しいことに生前のことは忘れていたのでした。

「死者の書」は、その文体が古代の日常語を想定して書かれているため難解であると言われています。
でも、高校時代を奈良県で過ごした私に言わせれば、ちょっと違う(笑)

初詣2011

ひとり 背が高いのは、合体ロボではありません(笑)

ここ数年通っているK神宮。
今年は初めて、正月三が日にお参りしてきました。
これほど人出の多いのも初めてでしたが、おみくじで"中吉"を引いたのも初めてですw
過去4年間は、"凶"→"凶"→"凶"→"小吉"。
今年はきっと、良い年だと思います。

1月1日の短歌

百八の鐘の響に晦日々の涕の由を忘れればなう

本年もよろしくお願いいたします。

三島由紀夫 著 『恋の都』

私の高校二年生の頃は本ばかり読んでいました。
中でもお気に入りだったのは、安部公房と三島由紀夫でした。

この「恋の都」、三島文学には珍しい、戦後という時代の暗さを感じさせないラヴロマンスです。
しかしながら、敗戦後の三島自身の苦悩と喪失感が、登場人物の言動のなかに隠されています。
それを顕著に表すのが、「後悔」というキーワード。
もう負の心を決めていたまゆみへの坂口の「後悔は灰の味」という言葉。
あと一つの勇気が無かったり、自分の気持ちに嘘をついたり、自分や誰か他人を悪者にしたりして、行動できなかったことへの後悔。
坂口の言葉により、まゆみは未来への扉を自ら開けたのです。

自らのことに照らしてみれば、私は自分に力が無いのを嘆くことは良くありますが、後悔した記憶はあまりありません。
それは、行動の前に一生懸命考える、相手を尊重することを第一義とする、それと、自分自身に欲望というものが希薄なためだと思います。
思うようにならなくても反省はしっかりするのですが、基本、「ま、いっかw」で済ませてしまいます。
でも、"世界平和"という野望は人一倍なのですけどねw

貫井徳郎 著 『愚行録』

これは超お薦めの作品。
この一ヶ月ほどで、貫井氏の小説を五冊読みました。
いずれも凄いの一言でした。

一家四人惨殺事件を扱ったこの作品には、刑事も探偵も登場しません。
犯人が捕まったかどうかも良くわかりません。
そもそも、全編を通じて関係者の証言ばかりで、最後の約十ページで全てが繋がります。
これが貫井トリックです。
このような優し過ぎる容疑者は、私が裁判員なら無罪にします。

貫井氏の作品で「愚行録」を最初に読むのは愚行というもので、幾つかの貫井ワールドを経験してから本編を読むのが良いと思います。
そのようにすれば、この作品の良さが引き立ちます。
私がお薦めする貫井徳郎氏の三冊は、
慟哭(1993)
追憶のかけら(2004)
夜想(2007)

絲山秋子 著 『海の仙人』

近頃評判の、「海の仙人」を読みました。
片桐よ、好きな人を「カッツォ」と呼ぶのはやめた方がいい。

この、敦賀を舞台とした小説、私は昼の敦賀はあまり良く知らないのですが、共有の発見があり、なにかと楽しめました。
なぜなら、私も「ファンタジー」に会ったことがあるのです。
彼の場合は自らを「セクレット」と、名乗っていましたけど。
そういえば、雷とも友達です。
そして、小説を読んだ今、宝くじに当たるような気がしています。
でも、片桐が言っていたように、当たっても誰にも話しません。

片桐よ、僕のことが好きなら好きと言えよ。


「国士無双みたいだろう」と、ファンタジーが言ったとき、私は、
「それを云うなら大三元やろっ!」と、突っ込んでしまいましたw

冬休みの課題

一升と九冊、入手しましたw
呉春、他

題詠2010選歌(091:旅 ~ 100:福)

091:旅(映子) (映子のブログ)
ありがとう ありがとうって云っておく  楽しかったよ アナタとの旅

092:烈(ふうせん) (575番地)
烈日の影ゆえ深く蝉が鳴くある秘め事を知り初めてから

093:全部(龍翔) (The Flying Dragon)
本当にきみの全部が好きだった。今では大嫌いだけれども。

094:底(橘 みちよ) (夜間飛行)
秘めごとは胸に怨みは腹の底に棲まはせ重ねゆく歳月を

095:黒(菅野さやか) (あの夏飛行機が落ちるまでずっと)
空港で「黒くなったね」そう言って私の肌に爪立てた人

096:交差(ひじり純子) (純情短歌)
矢印の向きいろいろに交差して 私の思い行方不明に

097:換(如月綾) (お気に召すまま)
君の「好き」を手に入れるための引換券 とっくに期限は切れていました

098:腕 (高松紗都子) (羽うさぎの日記帳)
利き腕のちがうあなたと手をつなぐ大事なものを持ちよるように

099:イコール(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
イコールの橋をかけてる職人が来なくて街に帆はすれ違う

100:福(すくすく) (すくすくと日々一首ずつ)
順番に題詠百首詠んだなら福が来るって聞いたのですが…

題詠2010選歌(081:シェフ ~ 090:恐怖)

081:シェフ(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
ひとりでも群れても白い印象のシェフを真夏の森にひたして

082:弾(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
弾き終えし音の余韻を楽しむごとピアニスト暫し動かずにおり

083:孤独(まといなみ) (月のひかりの降る庭で)
ことごとく秋尽き果てて残る実の孤独がとてもゆかしいのです

084:千(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
チケットはひとつのことば 僕たちの千秋楽ははじまつてゐる

085:訛(船坂圭之介) (kei's anex room)
懐かしき故郷の訛杳き日の口癖なりき「モウダチカンナ」

086:水たまり(龍庵) (ぶらつくらずべりい)
菊を水たまりに浮かべ花言葉変わっていくを見つめ続ける

087:麗(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2010)
麗しい君がだまった瞬間の時の流れが一番恐い

088:マニキュア(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
あてどない未来あなたに褒められる人差し指にマニュキアを塗る

089:泡(秋月あまね) (halcyon days)
少しでも気泡が入ってしまったら全てが否定された気になる

090:恐怖 (周凍) (混沌と言語)
汝がゆく恐怖にかたちとられたる吾てふ影のあをく揺れつつ
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関西在住。平日は北陸方面で単身赴任中。
息子は、父の影響で大の鉄道好き。
用事が無くても電車に乗る。

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