スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

折口信夫 著 『死者の書』

私の高校二年生の頃は本ばかり読んでいました。
さっぱりわからなかったのが森鴎外と夢野久作でした。
いずれも途中で投げ出してしまいました。

森鴎外の「雁」は、旧カナづかいが馴染まなくて、当時は意味が良くわかりませんでした。
短歌に馴染むようになった今、読めば情景がすんなりと入ってきます。
それに気を良くしたのが間違いでした。
「死者の書」は、「日本文学最高の金字塔」との触れ込みですが、私は、書評の「ちょっと難解」との記述を見過ごしてしまったのです。
これでも、事前の勉強を相当したのです。
万葉集の大津皇子や大伯皇女の歌を読み、二上山のある北緯34度32分の「太陽の道」説を勉強したのですが、ヤマが見事にはずれましたw

大津皇子の辞世の歌
ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ
【通釈】磐余(いわれ)の池に鳴く鴨を見るのも今日限りで、私は死ぬのだろうか。

この小説では、「磐余の池に鳴く鴨」を、磐余の池に鳴く鴨ではなくて、池の向こうで泣いている耳面刀自であると解釈しています。
大津皇子の無念が、耳面刀自という架空の女性のすすり泣きに置き換えられていて、謀反とされた皇位継承の陰謀は大津皇子の過失としてあっさりと述べられているだけです。
この小説は、当麻曼荼羅の「中将姫伝説」から入るべきで、「万葉集」から入ってはいけないのです。
大津皇子と石川郎女との恋の歌、姉である大伯皇女の亡き弟を偲ぶ歌、妃であった山辺皇女の壮絶な殉死。
死者となった大津皇子は、悲しいことに生前のことは忘れていたのでした。

「死者の書」は、その文体が古代の日常語を想定して書かれているため難解であると言われています。
でも、高校時代を奈良県で過ごした私に言わせれば、ちょっと違う(笑)
スポンサーサイト

Secre

Blog Ranking
短歌フリーペーパー『うたらば』
カレンダー
04 | 2017/03 | 05
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
FC2カウンター
キリ番報告
40000キリ番の方→こちら
最近のエントリ
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
リンク
World-Word-翻訳
英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
Present's by サンエタ
英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
Present's by サンエタ
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

DILI

Author:DILI
関西在住。平日は北陸方面で単身赴任中。
息子は、父の影響で大の鉄道好き。
用事が無くても電車に乗る。

ブログ内検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。