スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最終日:神々の黄昏

指環をラインの乙女たちに返せ それによって神と世とは呪いから解かれるのだ(ウォータン)
・・・

神々の王ウォータンの娘ブリュンヒルデは、周囲を炎に囲まれた岩山で、唯一人炎の壁を越えることができる半神半人の夫のジークフリートと暮らしていました。
指には、夫からの愛の証である指環を付けて。

神を好ましく思っていない侏儒族の末裔のハーゲンは、ジークフリートからブリュンヒルデと権力の指環を奪おうと策略したのです。
ハーゲンは、ジークフリートにブリュンヒルデのことを薬により忘れさせ、ハーゲンの従妹のグートルーネに惚れさせたうえで、従弟のグンターに変装したジークフリートに岩山の炎を超えてブリュンヒルデを拉致させ、ブリュンヒルデとグンターを結婚させたのでした。
騙されたことを知るとブリュンヒルデは激昂するのですが、またもハーゲンの策略にかかり、不死身のジークフリートを倒すには、背中を槍で一突きにすれば良いことを彼に教えてしまうのです。
狩猟が終わり酒宴が始まり、ハーゲンは上機嫌で語るジークフリートを油断させ、槍で彼の背中を突き刺しました。語りの最後で忘れ薬により失われていた記憶が蘇ったジークフリートは、ブリュンヒルデへの愛を歌い、息絶えるのです。

終幕部、ブリュンヒルデはラインの岸に木の枝を高く積み上げさせ、ジークフリートの遺体をその上に運び上げました。彼女は、松明で積薪に火をつけ、天馬グラーネを駆けて燃えさかる炎のなかにその身を投じたのです。
紅蓮の炎は館を燃やしつくして静まり、その後、ラインの水が奔流となって押し寄せ、すべてのものを包みました。
一方、天上では炎がウォータンの住むワルハラ城に燃え移り、城は炎上します。
神々の姿は、すぐに見えなくなったのです。

--------------------------------

シリーズ最終回ということで安直に「神々の黄昏」を選んだのですが、この歌劇、あまり単独で上演されることはありません。
これ単独のあらすじも、読んで理解するように書くのは不可能なのです。

ワーグナーは、北欧に伝わる神話に基づき、序夜「ラインの黄金」、第一日「ワルキューレ」、第二日「ジークフリート」、第三日「神々の黄昏」から成る超大作「ニーベルンクの指環」を作曲しました。
ドイツ・バイロイト音楽祭で4夜をかけてほぼ毎年演奏される「指環」、以前、NHK-FMで放送されたものを録音したら、解説等の部分を省いて120分カセットテープ7本になりました。
「神々の黄昏」だけで4時間の大作ですが、機会があれば聴いてみてください。

ここでは、指環は無限の権力の象徴とされています。
ラインの川底の黄金を護る妖精が「愛の力を断念したものだけが、黄金から指環を作ることができる」と漏らしてしまったことから、物語は始まります。
たった一つの指環をめぐって、神、妖精、巨人族、侏儒族、人間族、これらが自己矛盾・自己憐憫・自己反復・自己破壊の渦巻く世界を繰り広げ、愛に気づき、そして、死を迎えます。
神の城は炎上し、指環は火によって清められてラインの水底に還るのですが、円環には始めも終わりもなく、歴史は廻り続けるのです。


指環は、恐れを知らぬ若者ジークフリートが大蛇を倒した時に手に入れ、ブリュンヒルデに渡したものです。
ブリュンヒルデの危機の時には、指環は助けてくれませんでした。

私は、「権力を得ることのできる指環」を手にしたら、一体どうするのでしょうか。
少なくとも、権力を手に入れるために愛を捨てなければならないのであれば、そんな権力は要りません。
どうも、私には支配欲や名誉欲というものは欠如しているような気がします。
金銭欲だって、一億円手に入ったらうろたえるだけでしょう。

私の子どもの頃の物欲、
駄菓子屋で買い食いをしたかったり、なぞなぞの本だったり、百恵ちゃんのレコードだったり。
手に入れたところで、次はもっとすごいものが欲しくなることの無いようなものばかりで。
小さい頃、小遣いの大半をプラモデルに費やしたり、給料を貰うようになったら、一時期鉄道模型を大人買いしたり。
鉄道模型は今、息子が楽しんでいるので良かったのですが。
自分の感性を信じていないので、自分に対する欲求はほとんどありません。

かと言って、仙人のように霞を食って生きているのかと言えば、全くそうではありません。

自分が元気で幸せでいることを伝えるのが世界平和に寄与するのであれば、伝えることに貪欲でありたいと思うのですが、
度を過ぎると過干渉になるので、基本、無欲でありたいと思っているのです。


このシリーズの参考文献 :
芸術現代社,オペラ全集-音楽現代 名曲解説シリーズ-(1979)

スポンサーサイト

Secre

Blog Ranking
短歌フリーペーパー『うたらば』
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
FC2カウンター
キリ番報告
40000キリ番の方→こちら
最近のエントリ
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
リンク
World-Word-翻訳
英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
Present's by サンエタ
英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
Present's by サンエタ
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

DILI

Author:DILI
関西在住。平日は北陸方面で単身赴任中。
息子は、父の影響で大の鉄道好き。
用事が無くても電車に乗る。

ブログ内検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。