スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

狼少年

「狼が来たよ」といつも言っていたがために、本当に狼が来たときに誰からも信じてもらえなかった少年。

私の周囲には虚言症の人物はいない。
いや、実際には居て、私が気付かないだけなのかもしれないが、虚言癖があると判明した時信用は失墜し、円滑な会社生活は送れない。

振り返れば、小学校の頃1人居た。
周囲は皆、彼をうそつき呼ばわりした。私は彼の数少ない話相手の一人だった。
北海道当時は今と同じで、大阪から北海道へ行くには飛行機に乗るのが普通だった。
ある年の二学期が始まった頃、彼は夏休みに、昼行特急の「白鳥」に15時間揺られ、青森から青函連絡船で函館に渡ったと言っていた。
周囲は嘘だと言って、誰も相手にしなかった。
彼は、私に「白鳥」に乗ったと告げた。私は、「そりゃ疲れただろう」と言った。彼は、「うん、疲れた」と答えた。
別に疑ってはいないんだけど、面白い話はそれだけで終わった。
でも、私は彼の話により、尻が四角くなる疑似体験をしていた。

小学生の頃読んだ鉄腕アトムに、「うそつきロボットの巻」というお話があった。
21世紀の日本は、各家庭に人型ロボットが普及している。
ある科学者が、重篤な母親の看病のためにロボットを作った。ロボットは嘘をつくことができず、看病の際に、「お母さんはもうすぐ死にます」と言わないように、嘘つきの回路をロボットに組み入れた。
その、アトムのクラスメイトのロボットは、いつも嘘をつくので学校で嫌われていた。
ある日、火事が発生した。そのロボットは、皆に火事を知らせたが、皆は普段の嘘つきぶりに辟易していたので誰も信じることはなく、そのロボットを袋叩きにして壊してしまった。
火事は本当だった。
火事の発生前、科学者にアトムが嘘はよくないと忠言し、科学者はそのロボットから嘘つき回路を取り外していたのである。
火事はアトムが鎮火した。
その後、病気のお母さんが、「いつも看病してくれたあの優しいロボットはどこ?」とアトムに尋ねた。
アトムは、「ここにいますよ、お母さん」と嘘をついたのであった。

私はこの話を読み、人を守ったり勇気付けるための嘘は美しいものだと思い、世の中には必要な嘘のあることを知った。
言ってはいけない事実のあることも知った。
代わりに、自分を守るための嘘はつくまいと、心に誓った。

今、良質の娯楽は少ない。
スポンサーサイト

何度読んでも良い文章です。

>火事の発生前、科学者にアトムが嘘はよくないと忠言し
>火事はアトムが鎮火した。
>アトムは、「ここにいますよ、お母さん」と嘘をついたのであった。

アトム、結局いいとこ独り占めなんだね・・・ってつぶやきながら、アトムと嘘つきロボのようにどうやってもそういう役回りになることって世の中にはあるよね、って思う私の腹黒さが悲しいけど事実。

必要な嘘、言ってはいけない事実は確かにありますね。
知ったほうが良いことや知らないほうが良いことも。
相手を思いやった所でそれが自分の勝手な思い込みかどうか判断つかないこともあります。

難しいし考えてもうまく纏まらないので、いつも勝手でごめんwって開き直って自分の思うようにしてしまいます。
自分を守る為の嘘も、自分への嘘もつきます><。

のーさん

ほんとうに良い文章ですね。
記憶を頼りに記事を書く私は、涙で霞んで慣れないブラインドタッチでした。
この頃の手塚治虫氏は、ノーベル文学賞ものだと思います。

アトムとうそつきロボットとでは、どちらが勝つのでしょう。
手塚氏は、たとえばロボット同士を対戦させて、明らかに一方が勝ったとしても、他方を敗者にはしませんでした。
双方の人格を尊重し、常に両者を主役として扱っていました。
相手を思い遣る心があれば、結果はそれほど重要ではありません。

ところで、最後の、「アトムが嘘をついた」という所で、「なんでロボットやのに嘘つけるねん」と、突っ込んでしまった私って・・・

この記事の中で、私はウソを書いています。
さて何処でしょう(笑)
Secre

Blog Ranking
短歌フリーペーパー『うたらば』
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
FC2カウンター
キリ番報告
40000キリ番の方→こちら
最近のエントリ
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
リンク
World-Word-翻訳
英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
Present's by サンエタ
英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
Present's by サンエタ
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

DILI

Author:DILI
関西在住。平日は北陸方面で単身赴任中。
息子は、父の影響で大の鉄道好き。
用事が無くても電車に乗る。

ブログ内検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。