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題詠blog2010 091~100の解説

091:旅 『10年の旅券を取得できたから釜山の街でお茶会をする』
私、この年になるまで海外に出たことが無かったのですが、この度晴れてパスポートを取得しました。
海外出張が入りそうだったのですが、出張の予定は無くなり、パスポートが残りました。
さて、どうするか(笑)

092:烈 『烈風が春にデニムのスカートの少女を飛ばす天狗の団扇』
春霞の空を、少女が飛んでいました。
ふわふわと、楽しそうに。
あまり高く飛ぶと、僕の手が届かないよ。

093:全部 『哀しさも辛さも全部抱きしめていつも隣りで笑っているよ』
ゴールがすぐそこに見えてきたからか、お題消化の歌になってしまいましたw

094:底 『底抜けに明るい僕に隠された底があるのを君は知ってた』
「苦しさはその苦しさを経験した人にしかわからない」と言う人がいます。
しかしながら、哲学の世界ではソクラテスの時代から「対話による経験の共有」を重視しています。
話を聞くだけで経験を共有できて、その分人間としての幅が広がるわけでもないのでしょうけれど、少なくとも、話を聞いてもらうことによって苦しさが楽になるということはあると思うのです。
もうひとつ、「ピエロにはピエロの苦悩がわかる」ということ。
ステージでは明るく振舞っていても家に帰ると撃沈するピエロは、この話を仲間にしたとき、仲間のピエロは「知ってた」と言いました
人は、自分と同じような人と一緒にいるだけで安心できるのです。
自分のことを深く理解してくれる人と巡り逢うことは、このうえなく幸せなことなのです。

095:黒 『黒猫の眼に黒猫は虹色に見えると猫が教えてくれた』
お題は、「黒」。
・カラスは、昔は神様の使いの白い鳥でした。
ところが、欲張っていろんな色で自分を飾ったために、体が黒くなってしまいました。
そういうことがあったので、カラスの網膜にはカラスの羽毛が虹色に映るのだそうです。
他の動物には、カラスは黒色にしか見えません。
・シマネコは、私に言いました。
以前、居酒屋でマタタビ酒を飲んでいたとき、隣りに座った黒猫が僕に話しかけてきたんだ。
黒猫が黒猫に惹かれるのは、黒猫は、自分と同じ黒猫の良さも悪さもすべてを理解し受け容れることができるからなんだって。
僕なんか三日前の恩も忘れてしまうんだけどね。
・私は思いました。
シマネコには、自分と同じシマネコの心が澄んでいるのが見えているんだろうな。
シマネコが私に教えてくれたことによって、私にも黒猫の良さが理解できそうな気がしたのです。
なお、歌と解説に科学的な根拠はありませんw

096:交差 『離れてもほとんど同じ核酸の螺旋が交差している僕ら』
DNA(デオキシリボ核酸)は、絵に描くと離れたり交差したりしているように見えますが、三次元的には二重螺旋構造です。
離れていても、交わることがなくても、繋がっているのです。

097:換 『来年はふたりで来ると言ったのに今年もひとり花換えの道』
来週はふたりで行くと言ったのに桜は散って風のいじわる

098:腕 『二の腕の「陸王命」の刺青は三日に一度張り替えている』
シールは貼るものですが、命は張るものです。って、誰も聞いてない?
一生消えないのも三日毎に貼り替えるのも、どちらも永遠です。

099:イコール 『君からのコイコイコール無いままに釣ッタ魚ニ餌ハ要ラナイ』
ここまで解説を読んでいただいた人には、「コイ」には「来い」と「恋」と「鯉」の意味があるのがわかりますよね?
私に「イコール」で詠む力量が無かったこともわかりますよねw

100:福 『運命の人なら何があろうとも最後にふたり幸福になる』
"ふたりで幸福になりたいものだ"とか、"ふたりは幸福になるに違いない"という願望とか推量の歌にしたかったのですが、最後なので断定で終わることにましたw


長きにわたり、駄文へのお付き合いありがとうございました。
皆さまに幸せが訪れますようお祈り申し上げます。
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題詠blog2010 081~090の解説

081:シェフ 『長いほど邪魔になるだけシェフ帽のようねあなたと過ごした時間』
カタカナのお題は難しいです。
苦肉の策による歌ですが、なんとなくいい味が出てますw
もちろん、フィクションですよ(笑)

082:弾 『きよみずのいちねんまった桜よりきれいな笑みにこころ弾かれ』
投稿時、解説歌として
『清水の一念通す岩桜愛でる貴女に心あらぬや』
というものを披露しました。
"水(女)の一念岩をも通す"を詠み込もうとして失敗した例ですw
なお、某市清水町が舞台です。

083:孤独 『寂しさを共有できたあのひとのために生きたい 孤独ではない』
気がつけばひとり、元の海岸に立っていました。
知り合いは誰もいませんでした。
太郎は、竜宮城で乙姫様から貰った玉手箱を開けました。
中に入っていたのは、「ひとりで強く生きる術」という名の思い出でした。

084:千 『僕に針千本じゃなく包丁を買っておいてね無駄になるけど』
《サボテンダー》
得意技 : 相手の防御力に係わらず1000のダメージを与える「はりせんぼん」
《トンベリ》
得意技 : 相手の防御力に係わらず即死のダメージを与える「ほうちょう」
(ファイナル・ファンタジー モンスター百科より)

085:訛 『「おおきに」は訛ではなく京ことばだというきみにカムサハムニダ』
「おおきに」は、訛ではなく方言ですw
"京都弁"ではなくて"京ことば"だそうです。
「おおきに」は、関西弁では「すまんのぉ」、韓国語では「감사합니다(カムサハムニダ)」と言います。

086:水たまり 『旅立った日の水たまりガソリンに浮かんだ虹がきらきらひかる』
雨上がりの事故現場、わたしは電柱の根元に花を捧げ手を合わせる。
路肩の水たまりには流れ出たガソリンが油膜となって、そのなかであなたが笑っているような気がした。

087:麗 『八十を過ぎた今まだ二十本歯が残ってるわたしは綺麗』
厚生労働省や日本歯科医師会では8020運動を推進しています。
満80才で20本以上の歯を残そうとする運動のことです。
事業仕分けで、厚労省が4億円を要求した「8020推進財団」には、
「歯科医師と一般国民が自主的にやれば良くて、廃止可能。」
「10年も活動して、役割を終えたのではないか。」
などの意見が出されましたが、結果は「見直し」にとどまりました。
日本歯科医師会が自民党から民主党に鞍替えしたからだという、街の噂。

088:マニキュア 『マニキュアを塗ってもらえばストレスも時間も恋も全て忘れて』
何でもいい、自分がリラックスできる手段を持ちましょう。
誰でもいい、自分がリラックスできる相手を持ちましょう。
そうすればまた明日から、頑張ることができます。

089:泡 『叶わない恋より海の泡になる人魚のようにあなたを守る』
アンデルセン童話の「人魚姫」

貴方の命と引き換えにわたしが人間になるくらいなら、わたしが海の泡になって、貴方には幸せに生き続けてもらいたい。

さて、声も尾びれも自らの命までも失った人魚姫は幸せだったのでしょうか。
誰か人魚姫の気持ちを認めて涙を流す人がいれば、すべてが救われるような気がします。

090:恐怖 『死神がわたしを迎えに来た恐怖もう嫌だからあなたが欲しい』
生きていて最大の恐怖は、死に対するもの。
臨死体験というものは死ぬほど怖いそうです。
目覚めた後、生への願望を持つといいます。
その、生きることの最大の意味は、あなたがいるから。

題詠blog2010 071~080の解説

071:褪 『色褪せた服にビールが効くようにどうか戻ってきてくれないか』
黒い服が色褪せてしまった場合、洗濯のすすぎの水にビールを加えると色が戻るそうです。
という解説をしないと、この歌はちんぷんかんぷんだと思いますw

072:コップ 『「スコップ」は英語で言えば「掬う」だと教えてくれた雪かきの日に』
突っ込みどころ満載のこの歌w
case1 「掬う」って日本語やろっ!
case2 それを言うなら「すくうp」やろっ!
case3 除雪は「すくう」んじゃなく、「切り取る」やろっ!
注1;スコップはオランダ語のschopで、英語で言うと掬うという意味のscoop[sku:p]になります。
注2;雪かきは、先の平らなスコップで積雪を直方体に切り出して行うものです。
って、お題は"コップ"なのですけど(笑)

073:弁 『弁護士と会社社長と役人は好きになれない、不正義なひと』
職業に貴賤は無いのですが、私的には自らの保身のことしか考えない職業best3です。
でも、"罪を憎んで人を憎まず"で、みんな政治が悪いのですw

074:あとがき 『あとがきにさくらのさいたほうこくとこのさきずっとまってるとかく』
この歌は、某所の桜が見頃になる一週間前に詠んだものです。
翌週、花を見に行きました。
一人で来ているのは私だけでしたw

075:微 『誕生日にはお願いをひとつだけ叶えると聞き君は微笑む』
本来は私がプレゼントするべきなのですが、逆に笑顔をもらってしまったという歌w

076:スーパー 『きみの唇に醤油が匂い立つスーパーからのかえりの車内』
この歌、どこで区切るかによっていろんな解釈ができると思うのですが、読み返すにつれて意味がわからなくなってきませんか?
私の解釈は「きみは醤油味だった」というものですw

077:対 『君のこと以外は「特殊相対性理論」すらもう信じない僕』
私はアインシュタイン博士は尊敬して止まないのですが、氏の特殊相対性理論は信じていません。
ということを書いてしまうとこの歌は成り立ちませんので、「君のためなら僕は光の速度も超えて見せる」とでもしておきましょう。

078:指紋 『十対の指紋を焼いて焼け跡に別の指紋が生えるといいな』
この歌を詠んだ頃、私は「容疑者Xの献身」を再読していて、死体偽装のトリックとして指紋が焼かれたシーンが頭に残っていました。
なんで指紋を焼いたのだろうと考えているうちに、この歌を思い付きましたw
変身願望の歌になってしまったので、コスプレーヤーのような明るい感じに仕上げました。
将来に希望を持って生きていきたいものです。

079:第 『天竺で逢った第一印象は変わらぬ僕と変えない君と』
最初に逢ったときの印象というものは、大事にすべきものですが拘るべきものではありません。
でも、お互いに惹かれてずっと続いているのであれば、それでいいのです。

080:夜 『白昼に蝋燭を消す誕生日夜は独りでサザエさん観る』
あ、この歌を投稿したのが私の誕生日ですw
私はかねてから、サザエさんを観て笑えなくなったら人間として終わりだと思っているのですが、大丈夫でした。
「夜」というお題も私が応募したものです。
このお題では大人の歌を詠んでみたかったのですが、私はお子さまなのでww

題詠blog2010 061~070の解説

061:奴 『爺ちゃんは大好物の冷奴食べて突然さし歯を折った』
冷奴とかレタスとかを齧るときは、前歯を折らないように気をつけましょうw

062:ネクタイ 『ネクタイを頭に巻けば思い出す運動会で落としたバトン』
かつて、会社の宴会の二次会でカラオケに行くと、赤いネクタイを鉢巻きにして「蝋人形の館」を歌って踊る同僚がいました。
運動会で、息子の紅組は勝ったのだろうか?
彼の持つマイクが、リレーのバトンに見えてきました。

063:仏 『仏滅は一割引になるのよと意中の人に電話する姉』
この歌にはいくつかの意味があります。
『姉が、婚約者と式場選びの相談の電話をしている』
『彼氏募集中の姉が僕に「今日は仏滅だから大売り出しだわ。」と言って、意中の人に電話している』
なお、仏滅は6日に1回ですので、基本的にはおとなしくしているよう心掛けましょうw

064:ふたご 『どうしたら?ぼくのふたごのいもうとは幸せになることができるか?』
できれば妹が欲しかったなぁ。
ぼくにそっくりのw
ぼくに妹がいたら、妹には幸せになって欲しいなぁ。

065:骨 『姫さまのためにクラゲの骨探す海に居たのは初恋の人』
くらげのほね【水母の骨】
《クラゲには骨がないところから》ありえない物事のたとえ。また、非常に珍しい物事のたとえ。(大辞泉より)

姫さまの美しさを伝え聞いて、お城には5人の求婚者がやって来ました。
姫さまは結婚する気は毛頭無かったので、望みの物を持ち帰った者と結婚すると言っては5人に無理難題を押し付けたのです。
私の課題は"クラゲの骨"。
クラゲだけあって、海へ行けば何とかなるかと思って海岸まで来ました。
何度も海に潜ったり山に登ったりしたのですが、お目当ての品は見つかりません。
もう諦めようかと思って、遅い昼食の吉野家で偶然隣り合わせになったのが初恋のひとw

066:雛 『雛壇の二段目という束の間の平和を守る五人の戦士』
屈強の戦士たちが五人集まったとしても、彼らが守ることのできる範囲は日曜日朝のテレビ画面のなかに限定されています。
それでも五人囃子が笛太鼓の手を止めないのは、彼らが彼らなりの手段で守るべき人を護っているためなのです。

067:匿名 『密室や凶器や不在証明がトリックな匿名のともだち』
心を許せる友だちには、自分をさらけ出してしまうものです。
それは、お互いを信頼しているから成り立つのです。
大切な人を守るための嘘や隠し事は構いません。
相手を傷つけるだけの本当のことは、言わないほうがいいのです。
しかしながら、自分を守るための嘘はつくべきではありません。
言えないことが膨らみ、結局自分が辛くなるだけです。

068:怒 『君のため畑の瓜を盗ったから僕は追われた怒らないでね』
私は正義の味方。
正義のためなら守るべき人のために罪も犯す。
私の正義をただ一人理解してくれる人がいるなら、どのような取り調べにも黙秘を続け、どのような罰も受けることができる。
君だけの正義の味方。

069:島 『あの島にいるとうさんにあいたくてどうぶつえんをぬけだしたぼく』
短歌における指示代名詞は、効果的に使うと読み手の想像力が広がりますし、安易に使うと発散してしまいます。
例えばこの歌で、"あの島"を、ぼくの視界に海を隔てて見えている"あの島"のこととすると、
父親に会いたい一心で動物園を抜け出して海沿いの町まできたけれど、あの島へ行くには海を渡らなければいけないのか・・・
という解釈になります。
でも、私が歌中で使った"あの島"は、固有名詞だったりして(笑)

070:白衣 『前世紀 理科の教諭のものまねに白衣を着てた子は二児の父』
私が小学生だった頃は、二十一世紀というものは輝ける未来のように思っていました。
テレビ電話や人型ロボットや宇宙旅行は、二十一世紀の夢の象徴でした。
でも、この歌を読み返してみると、"前世紀"が突飛な気がします。
オーソドックスに"教壇で"としたほうが良かったかもしれませんw

題詠blog2010 051~060の解説

051:番号 『電流と鉄条網に囲まれて番号で呼ぶ愛しのあなた』
感覚で詠んだ歌です。
愛のひとつの形として、ありだと思います。

052:婆 『海辺でのデートの帰り高速で追い駆けてくる老婆伝説』
合宿の消灯後、懐中電灯を手に百の物語を披露する時必ずでてくる「走る婆さん」の話。
そして、
海沿いの高速道路を走行中、ルームミラーに見えて次第にその姿を大きくするローバーのミニクーパー。
季節は夏。
それだけの歌ですw

053:ぽかん 『あのひとに捨てられた訳わからずにぽかんと口をあけてる埴輪』
埴輪は墳丘墓の周囲に並べられ、聖域を区画するという役割があったと考えられています。
しかしながら埴輪にとってみれば、人通りの無い辺鄙な所に放置されたわけで、ぽっかん口になるのも無理はありません。
これを短歌にすると、下の句は「わたしは埴輪のようにぽかんと口をあけるだけだった」と読めるのでしょうか。
なお、関係ありませんが、女子中高生がスカートの下にジャージを履く格好を"埴輪ルック"と呼ぶようです。

054:戯 『「フランスパン殺人事件」戯曲読み演じてみれば残るパン屑』
とある洋館で、館の主人が死んでいるのが発見された。
 死因 : 鈍器様の物で後頭部を殴られたことによる脳挫傷
 凶器 : らしき物は現場に残されていない
鑑識の調査の結果、現場の部屋になぜかパン屑が落ちていた。
刑事は容疑者の目星をつけ、参考人として取り調べを行ったが、知らぬ存ぜぬの一点張りだった。
しかしながら、刑事は参考人の口元にパン屑のような付着物を認め、そのことを指摘すると参考人は観念して自供を始めた。
このようにして凶器の無い殺人事件は解決し、刑事の業績を称えて「フランスパン殺人事件」として、今春舞台化決定!

055:アメリカ 『アメリカに行くためフカを並ばせた兎は羽田沖で疲れた』
ご存知、因幡の白ウサギ。

対岸へ渡りたかったウサギは、「フカの仲間と僕たちの仲間と、どちらが多いか比べてみよう。」と、フカを並ばせました。もう少しで対岸に着く時に、ウサギは嬉しくてつい「君たちは騙されていたのさ」と言ってしまいました。ウサギは怒ったフカに皮を剥がれてしまいました。

そして、現代の白兎くん。
アメリカまでフカを並ばせたまでは良かったのですが、スタート間もなく疲れてしまったのです。
親切なフカは、兎を背中に乗せて出発点まで送ってくれたのでした。
めでたしめでたしw
大国主命「ぼくの出番が、無い・・・」

056:枯 『最後まで残されたサボテンも枯れ棘が生ゴミ袋を破る』
サボテンには心があると言われています。
ちゃんとお世話をすれば、大きくなるし、きれいな花も咲かせるし、何よりも話し相手になってくれます。
手がかかるのですが、ちゃんと応えてくれて、癒しを与えてくれます。
不幸にして枯らしてしまった場合は、手厚く葬ってあげてください。

057:台所 『もう眠るから台所洗剤を使いシャネルの指輪を外す』
なんで「台所」のお題でこんな歌を詠んだのか記憶を失いましたが、たぶん、眠りたかったのだと思います。

058:脳 『表情に出さないけれど脳にしわ寄せいつまでも忘れはしない』
眉間の皺と脳の皺は、いずれも短期記憶を司る表層領域ですので、新しい事を覚えたらすぐ忘れるのだと思います。

059:病 『はじめてのおつかいのときネギとヤギ間違えてからぼくは臆病』
この歌にあまり深い意味はありませんので、コメント欄に書いた内容を再掲します。
お題に投稿された作品を読めば、その多くが何らかの「病気」を詠むものでした。
私はあまのじゃくなので、「病」とは言えない「臆病」、「臆病」とは言えない「うっかり」を、お笑いの歌に仕立ててしまいましたw
ヤギを連れて帰ったときの光景を想像すると、けっこう笑えます。

060:漫画 『5才児の頃に作った漫画本読んで笑ってくれた5才児』
私は小さかった頃、漫画を描いていました。
大人になった私が見たそれは、デッサン力は稚拙で物語性の無い、何が面白いのかわからないものでした。
その漫画を、私が漫画を描いた年齢に育った娘に見せたことがあります。
娘は「おもしろい」を連発して読んでくれました。
その時の嬉しかった想いを歌にしてみました。

題詠blog2010 041~050の解説

041:鉛 『携帯のアドレス帳に彼の人の連絡先を鉛筆で書く』
昔、消しゴムで消すことができるボールペンというものがありました。
買って来て、メモ用紙に一度落書きをして、それを消しゴムで消して、それっきりw
鉛筆で書くのはたぶん、永く残すことのない情報、いつでも消すことができる情報、そして、答案用紙に書く回答のような自分の本音。
なお、今でも消せるボールペンはパイロットや三菱鉛筆から市販されています。

042:学者 『科学者が恒温槽で玉子茹で黄身のことだけ考えている』
科学者の集中力というものは常人には真似のできないもので、研究に没頭すると麺と間違えて時計を茹でたりしているようです。
彼らの観察力と分析力をもってすれば、究極の半熟玉子も造作がないはずです。

043:剥 『指先の傷は3日で治るけど癒せぬ痛み瘡蓋を剥ぐ』
私の趣味は、カサブタを剥がすことです。
もちろん、「自分の」です。
少し気が短いので、完熟前に収穫してしまうことが良くあります。
でも畑には、また新しく芽が出てきますw
これでは、痛みが癒されることは永遠にありません><

044:ペット 『駅裏のペットショップで成獣のベンガル虎がわたしを見てた』
なんでペットショップに虎が居るんだろうということよりも、私は、虎から食べものとしてしか見られなかったこと、初めてでした。

045:群 『南極で道に迷えば明後日の方向示すペンギンの群れ』
私は方向感覚が劣っているので、道に迷ったり道を外したりすることが良くあります。
あの時は、あさっての方向がこっちだということが判ったので、とても助かりましたw

046:じゃんけん 『じゃんけんをしたことはない ゆびきりをしたことはある 変わらないもの』
私は賭けごとはしません。
勝った時の喜びよりも、負けた時の悔しさのほうが大きいためです。
約束という行為も苦手でした。
将来の約束は、果たした時の喜びよりも破った時の落胆の方が大きいと思えたためです。
破る可能性が少しでもある約束はできませんでした。
それらを"夢"や"目標"に置き換えて、実現に向けて努力はするものの、逃げ道を作っていました。
でも、長く生きていると、自分というものがある程度分かってくるとともに、将来も見えてきます。
今なら、約束ができます。
できない約束もわかるのです。

047:蒸 『ストーブの蒸発皿に牛乳を入れれば銀杏並木が香る』
短歌は五感や心を震わせる手段ですが、この歌では嗅覚に訴えてみましたw
酪酸(らくさん、butyric acid、構造式CH3(CH2)2COOH)は、脂肪酸の分解過程で生合成される物質で、牛乳を拭いた雑巾または銀杏の異臭などの原因となります。

048:来世 『来世にてきっと一緒になるようにヒトとしてまた生まれるように』
記憶は無くても、逢えばわかるはずです。
それが、約束。

049:袋 『もしもいま四次元袋があったならもしもボックスでやり直したい』
もしもボックスも四次元ポケットも猫型ロボットも陸王の短歌も解説も、みんな作り話です。

050:虹 『虹を架けたいので水と屈折と光の邪魔をせず引きこもる』
虹を見かけると、息を止めてしまいます。
私の息が空気を揺らして、虹が消えてしまいそうな気がするからです。
一人が息を止めたところで何にもならないことは分かっているのですが、世界中の人が虹に息を吹きかけたら、虹が見えなくなると思ってしまうのです。
人が綺麗なものを見て息を呑むのは、そういうことです。
なお、虹は光の直進性と屈折の性質からなる現象なので、風に飛ばされることはありません。
また、世界中の人が息を止めても、CO2排出抑制に寄与することはありません。

題詠blog2010 031~040の解説

このあたりの歌は、読めばわかるというものばかりです。
解説、要りませんよね?(笑)


031:SF 『「今、紀元何年ですか?」街頭で人に聞かれてSF気分』
おそらく、時間旅行者が初めて遭遇した人にする質問の第一位だと思います。
ほんとうは、西暦としたかったのですが、字余りになるのでw
でも、紀元で問われれば皇紀2670年と答えてしまうのですが、西暦のつもりで訊いた未来人は混乱するに違いありません。

032:苦 『苦しさは掌(たなごころ)からあのひとの左頬には移らなかった』
大丈夫です。十分に伝わっています。
何もしてあげられないことが苦しいのです。

033:みかん 『「この蜜柑 食べてみかん?」の一言に君は心を閉ざしたままで』
少し苦しいダジャレなので、TPOを誤った場合は皆が冷凍ミカン状態になって固まります。

034:孫 『孫ができたら抱いてみて足の裏には「大」の字を落書きしたい』
子どもが結婚して孫ができて、孫をこの手に抱くことができたらもう何も望むことはありません。
孫の健やかな成長を願って、じいじが足の裏にマジックで「大」の字を書いてあげよう。
くすぐったければ天使のように笑えばいい。

035:金 『鉄の斧落としたと言うきみのため純金の斧贈り続ける』
原作はイソップ物語です。
木こりは、鉄の斧が無いと仕事ができなくなるので困っていました。
そこに金の斧と銀の斧を授かっても、問題解決にはならなかったのです。
女神さまは、正直者の木こりに出合えたことが嬉しくて金の斧を送り続けましたが、やがて金の斧の在庫も無くなったので、木こりの家へ押し掛けて身のまわりの世話をすることにしました。
(元)木こりは、「僕は鉄の斧を返してほしかっただけなんだ。」とは、言えませんでした。

036:正義 『風船に「正義」と書いて放したら空まで飛んで壊れて消えた』
これも私が応募したお題なのに(^^;
頭の中には"正義の味方"しか浮かんでなくて、出来上がった歌は"正義"が"空"へ飛んで行くものになってしまいましたw

037:奥 『つなぐのもさしのべるのもあげるのもかすのもみんな有為の奥の手』
この歌は何らかの謎があるように作りましたが、実は意味の無い字数合わせの歌ですw
"有為"とは、作られたもの、因縁によって起こる現象、時間に制約され常に移り変わるもの、つまり無常なるもの。
"手を繋ぐ"、"手を差し延べる"、"手を上げる(なぐろうとするほう)"、"手を貸す"、これらはすべて人との係わりを示すことばであって、かつ、有為なものです。

038:空耳 『「好き」だとか「お礼に顔をお食べ」とか「もう会わない」もたぶん空耳』
この歌、けっこう好きですww
《以下、追記》
私の耳は別名「地獄のフシ穴」と呼ばれていて、都合の悪いことは聞こえないようにできています。
でも最近はフィルターの機能が劣化してきました。
そうした場合、人間って"選択消去"がなかなかできないようで、"一括消去"をせざるを得ない、そのような悲哀を詠んだ歌です。
これからまた、「好き」を積み重ねて行けばいいのです。
なお、アンパンマンの決め台詞は「僕の顔をお食べ」です(笑)

039:怠 『走ること怠けたぼくはもう足を止めてたきみの背中を小突く』
"人"という字は人と人とが支え合ってできているもので、
皆が相手のことを尊敬し、思いやり、助け合い、励まし合って、いつも笑いの絶えない平和な世界になればいいな。

040:レンズ 『レイバンのレンズの傷は夏の日の事故でわたしを護った証』
大学の時、先輩が交通事故を起しました。
車は大破してフロントガラスは粉々になって飛来し、彼自身も大きな怪我を負ったのですが、レイバン社のサングラスを掛けていたので眼だけは無事だったとのことです。
そして、この歌は「○○の傷は××の証」と、自分のことに置き換えて楽しみましょうw

題詠blog2010 021~030の解説

021:狐 『かつて轢き殺めた狐。狐には嘘はつけない、騙せはしない。』
夜に履き物を下ろすと狐が憑くと言われます。
狐が憑いた人は仕事中や食事中や就寝中に係わらず、突然「こんっ」と言うのです。
風邪の初期症状と似ているので、通常は見分けが付きません。
おはなし変わって、私はしゃっくりを止めることができます。
5分間ぐらいはしゃっくりのしたい放題にさせておきますが、その後「もう、ええやろ?」と唱えて、あとは精神力です。
この域まで到達するのに、かなりの修行を積みました。
狐や横隔膜の気持ちになって行動することが大切なのです。

022:カレンダー 『3年後 用済みになるマヤ暦のカレンダー あと 今の旦那も』
マヤ文明の長期暦では、西暦2012年12月に新しい5125年周期に入ります。
カレンダーを買い替えて、新年をお祝いしなければなりません。

023:魂 『会えない日には人魂で来るけれどちゃんと話を聞いてあげてる』
地球上には、自分のそっくりさんが3人は居るそうです。
その3人は見た目はともかく、性格や考え方、気分、体調、生きざままでがほとんど同じであるといいます。
誰かが笑えば他の人は愉快な気分になり、泣いていれば気分は沈み、怪我をすれば患部が痛み、風邪を引けば桶屋が儲かるという次第です。
世界には、会えなくても逢ったことが無くてもほとんど同じ3人組がいて、心が通じているということはそういうことだと思います。

024:相撲 『ほんとうは仲良くしたいだけなのに意地を張り合いひとりで相撲』
仲良きことは美しき哉(武者小路実篤)
意地っ張りやひとり相撲は、外から見て醜いものだということはわかっているのです。
わかっているんだけど・・・

025:環 『近づいてしまうと何も見えないよみんな土星の環になってあそぼ』
土星には12本の環があるとされています。
遠くからはきれいに環に見えても、近付いて見ると塵や氷などが高速で飛んでいるだけです。
あまり接近し過ぎると、怪我をしますw

026:丸 『「おうさまは 丸はだか」とか「たんじょうび おめでとう」とか穴を掘ってる』
床屋は、王様の耳がロバの耳であることを口止めされていましたが、どうしても黙っていることができずに地面に穴を掘って叫ぶことにしました。
でも、お題が「丸」だったので、床屋の台詞を少し変えたのでした。
せっかく立派な穴ができたので、お誕生日のメッセージもついでに穴に向かって言いました。
ところが、穴は全世界に繋がっていたのです。
私の掘った穴は、落とし穴なのか、墓穴なのか。

027:そわそわ 『そわそわ星生まれの君は百光年離れた僕に短期滞在』
あんまりソワソワしないで
あなたはいつでもキョロキョロ
よそ見をするのはやめてよ
私が誰よりいちばん♪
[ラムのラブソング(アニメ「うる星やつら」主題歌)]

028:陰 『携帯の飾りを替えていないかと椰子の陰から目を凝らし見る』
私はあまり勉強をしなかったので、就職するまで視力は左右共に2.0でした。
会社に入って仕事に没頭するあまり、右眼だけが近眼になりました。
四十才前ぐらいから老眼が入ってきて、今では右眼は裸眼で普通に見えるように戻りましたが、左眼は近くのものを見るのが辛くなりました。
少し二重にも見えます。
なんだか、波乱万丈ですw

029:利用 『利用していただけだったと言うきみの眼には涙がつるつるいっぱい』
「つるつるいっぱい」とは福井県の方言で、「表面張力」のことです。
学術用語なのですが、学校でも教わっているようです。
ここに、「つるつる」は「すりきれ」の擬態語で、その最上級というのが語源だと思います。

030:秤 『秤量法百三条の計量器検査基準を遵守して恋』
歌中の「秤量法」という法律は、架空のものですw
お題が「秤」だったので適当に作った法律名なのですが、ネットで検索した人がいたとしたら申し訳ありませんでしたww
今どきの若いモンは、なにかとマニュアルに従った行動や、定量的な判断基準を持つ人が多いような気がします。
仕事も対人関係も、心を開くことが最も大切だと思います。
なお、現実の私は個人情報保護法を遵守していますので、いきなりスリーサイズを訊くような暴挙はいたしません(笑)

題詠blog2010 011~020の解説

011:青 『青い鳥みつけたけれどぼくだけが幸せなのがすごく悔しい』
メーテルリンクの青い鳥は、気の毒なおばあさんのために、チルチルとミチルが幸せの青い鳥を求めて旅をする話です。
「幸せとはごく身の回りに潜んでいるもので、他人のために求めるときさらに大きくなる」というメッセージが込められています。
ここでの幸せは、「無償の愛」や「慈悲の心」といった、母親の子どもへの愛情ようなものなのでしょう。
青い鳥は神様から選ばれた"幸せの鳥"で、青い鳥自身が幸せになって欲しいと思うのです。
で、この歌ですが、「すごく悔しい」としたのが飛躍しすぎていると思いますw

012:穏 『独房の灯り落として携帯の電源切れば静穏なとき』
世の荒波から全く隔離されて、独りになりたいと思うことがありますか?
私は独り暮らしが長くて、いろんなことを考えてしまうのですよね。
しかしながら、明けない夜は無いのですw

013:元気 『きみのいう元気は所詮ひとり聴く中島みゆきと似たメカニズム』
【使用上の注意】
以下に「013:元気」の歌の解説を書きますが、その内容如何に係わらず、この歌は深く考えずに感覚で読んでください。
【解説編】
歌手の和田アキ子さんは落ち込むと、部屋の電気を消して中島みゆきの歌を聴いて号泣し、ストレスを発散しているとのことです。
人は過度なストレスを受けると、コルチゾールというホルモンが血液中に過剰分泌します。
涙は血液から作られているため、泣くという行為はストレス物質であるコルチゾールを体外に排出する役目があります。
泣くことにより血液中のコルチゾール濃度が低下し、ストレスが軽減し、これが、泣いてすっきりする仕組みなのです。
でも、きみの元気がこれと同じメカニズムなら、ちょっと心配ww

014:接 『プリンタをうまく接続できなくて印刷キューはまるく膨らむ』
人とのコミュニケーションが円滑にできないのは哀しいことです。
なお、「まるく膨らむ」のは猫の尻尾ですw。(断面形状が)

015:ガール 『喉元を過ぎればオバマガールズもわたしのことも忘れ去られる』
今から2年ほど前、米国で大統領予備選が行われました。
その頃、日本の「海のある京都」小浜市では、市内の女性20名で「オバマガールズ」を結成し、オバマ候補を勝手に応援し、異様な盛り上がりを呈していました。
「オバマガールズ」は、地元だけに留まらずホノルルまで乗り込んでフラダンスを披露し、地元新聞の1面を飾るなど熱狂的な歓迎を受けたのでした。
まだ、解散したという話は聞いていないのですが、少し疎遠な状態が続くと私のことも忘れ去られてしまうのでしょうね・・・

016:館 『入館券欲しかったけど子どもには無理だと領事さんが言ってた』
赤い靴履いてた女の子 いい爺さんに連れられていっちゃった♪
大人の世界には辛いことがあまりにも多すぎます。

017:最近 『氷河期の訪れを聞き三百年恋をしたことのない最近』
地球規模でいえば三百年はごく最近のこと。
温暖化が叫ばれている昨今ではありますが、地球は氷河期に入ろうとしています。
アイスランドの火山噴火も、地球の悲鳴なのです。

018:京 『京友禅竿に通してチマチョゴリ箪笥に仕舞う二十五の春』
「京」は私が応募して採用されたお題のひとつです。
お題に対する想い入れは人一倍強いのですが、あまりうまく詠むことができませんでした。
短歌は一人称の文学と云われていますが、その観点からは、状況だけを説明した、「私」の存在しないこの歌は、短歌とはいえません。
楽しかったのか、辛かったのか、希望に輝いていたのか、夢破れていたのか、この歌は三人称の文学としてその主人公の想いを知っている「私」の備忘メモに過ぎません。

019:押 『苛められ泣いて帰った三日後の朝の記憶を押し花にする』
三日間、泣き続ければいい。
三日間、怒り続ければいい。
でも、自分を責めなくていい。
相手も誰も、責めなくていい。
諦めたり我慢する必要は無い。
いろいろなことに感謝の気持ちを持っていればいい。
反省し、学び、同じことを繰り返さないように、これからどうするかを三日間で考えればいい。
そして、三日後の朝の気持ちを忘れないようにしたい。

020:まぐれ 『たわむれにきせてみましたあいけんにきみとおそろいまぐれがのしゃつ』
百の解説より一枚の写真w
McGREGORのシャツ(笑)

題詠blog2010 001~010の解説

二月に始まった「題詠blog2010」、今年は二ヶ月半で完走してしまいましたw
皆さまの短歌の鑑賞はもう少し後にして、私の百首の解説記事を書くこととします。


001:春 『立春と云えども芽吹く気配さえなく携帯をあけてはとじる』
次第に暖かくなってきて花が綺麗かと思って梅林にきたけれど、どの蕾もまだ固く、携帯のカメラ機能を使うことは無かった・・・なんちゃって。
恋心を詠んだものですw

002:暇 『いつも貧乏金なしと言っているくせにとっても暇なあのひと』
ちょっと"貧乏金なし"という当たり前のことを言ってみたかっただけです。暇だったもので。

003:公園 『寒空に窓のあかりが消えるのをワン切りし待つ児童公園』
ワン切りは、ある目的を達成するための手段です。
私の持っている携帯は、月に一度ぐらいの頻度でワン切りを着信します。
日曜日の深夜とかとんでもない時間帯に2秒間、しかも「非通知」で。
これは、とある組織が、私の通話記録などの情報を吸い出しているものです。
なんだか、秘密の匂いがしますねぇ。

004:疑 『一枚の領収書から膨らんだ猫の尻尾のような疑問符』
この歌は、携帯の""の絵文字が怒った猫の尻尾のように見えたことから思い付きました。
猫が敵に遭遇すると、威嚇のために体中の毛を逆立たせます。
"Who~?"って言いながらw

005:乗 『乗るバスを間違ったひと 乗車券失ったひと 旅に出ようか』
"バス"を"人生"、"乗車券"を"生きる目的"とすると、胸が締め付けられる想いがします。
みんな一生懸命生きているのに。
人生は長く何度でもやり直しができるし、夢だけは忘れないで欲しいと考えます。

006:サイン 『秘め事のサインを決めていないから言わなくていい繰り言ばかり』
この歌はそのまんまですね。
"ジャワネットたかな"でYes-No枕を注文すれば、今ならなんと2個セットでおまけもついて、お値段はなんと(ry

007:決 『アブラムシ根こそぎ落すおくすりを買ってください決別します』
この、薔薇の花の手入れに関する歌、読めば読むほど服毒自殺願望の歌に見えてきますww

008:南北 『南北の河は水浴びする子らの姿もなくて38℃』
イムジン河水清く、水浴びをしようものなら"誰か"が来て大変なことに。
なお、"北"の訛りだと"イムジンガン"、"南"の訛りだと"リムジンガン"と発音されるようです。

009:菜 『肩ならべきみが野菜をカゴに入れぼくが支払うだけのしあわせ』
日常って幸せなものです。でも、普通がいちばん難しい。

010:かけら 『目の前にぶら下げられた据え膳にけしかけられていたのはわたし』
"かけら"を平仮名で詠むのは冒とくのような気がして。
ちなみに、目の前にぶら下げられるのは"人参"。据え膳食わぬは男の恥。でも、私には食べることができません。


題詠blogへの参加は、今年で3回目となりました。
去年の4月以降は自分で歌を詠むことも殆んど無くなり、他の参加者の作品を多く鑑賞してきました。
久しぶりの創作となったこの最初の十首。この頃、まだ手探りの状態でした。
実体験にヒントがあって、それを素直に詠んだだけの歌ばかりです。
そのなかで、「009:菜」の歌は多くの人の鑑賞記事で採り上げていただきました。
おそらく転機となった歌ですが、その後の歌はあまり素直じゃないな(笑)。

わすれんぼ

昭和85年4月×日(日)
昼食を終え、私は赴任先へ向けて車を走らせていました。
ラジオでプロ野球中継を聴きながら。
しばらく走っていると、前方に○○府警のパトカーのクラウンが制限速度で走っているのに追い付きました。
私の世代は、時速50km/hの場合は車間距離を25m開けるようにと習ったので、先行車にゆっくりと付いて行きました。
渋滞の2台目をしばらく走り続けました。
暇だったので、前方のパトカーの軌跡をきれいにトレースして遊びました。
すると、前方から一人乗りのゴーカートが走ってきました。
ナンバープレートも無いような車が公道を、ノーヘルで猛速度ですれ違って行きました。
前を走っているパトカーは素知らぬ顔をしていました。

十分余りの間ずっと制限速度で走っていたのですが、先の交番でパトカーは停車することになりました。
ところが、交番の前には横断歩道があって、パトカーは大胆にも横断歩道の真上に車を停めました。
当然、駐停車禁止違反です。
また、道路交通法第三十八条第2項では、「横断歩道等又はその直前で停止している車両等がある場合において、その前方に出る前に一時停止しなければならない。」とあります。
なんで違反車のせいで一旦停止しなければいけないのかと思い、悔しかったので私は最徐行でパトカーをかわしました。
それ以降の私が制限+30km/hで走ったことは言うまでもありませんw

寮に着き、大会まであと3週間になったので、私は寮のフィットネスルームで自転車を漕ぎました。
その後、風呂へ入って汗を流し、就寝しました。
翌朝私は目覚め、昨夜は晩ごはんを食べるのを忘れてたことを思い出したのでした。

完走報告(陸王)

完走しました。
百首を読み返してみて、自分でも暗い作品が多いなぁと思います。
最初の頃は、どうしようかとまで思ってました(笑)
たぶん、この作風は2010限定で、来年はまた違った陸王を紹介できるかもしれません。

好きな歌、七首。
005:乗、013:元気、045:群、060:漫画、086:水たまり、090:恐怖、095:黒。
ちなみに、「060:漫画」を除いて全てフィクションですw

長い間、ありがとうございました。


001:春
立春と云えども芽吹く気配さえなく携帯をあけてはとじる

002:暇
いつも貧乏金なしと言っているくせにとっても暇なあのひと

003:公園
寒空に窓のあかりが消えるのをワン切りし待つ児童公園

004:疑
一枚の領収書から膨らんだ猫の尻尾のような疑問符

005:乗
乗るバスを間違ったひと 乗車券失ったひと 旅に出ようか

006:サイン
秘め事のサインを決めていないから言わなくていい繰り言ばかり

007:決
アブラムシ根こそぎ落すおくすりを買ってください決別します

008:南北
南北の河は水浴びする子らの姿もなくて38℃

009:菜
肩ならべきみが野菜をカゴに入れぼくが支払うだけのしあわせ

010:かけら
目の前にぶら下げられた据え膳にけしかけられていたのはわたし

011:青
青い鳥みつけたけれどぼくだけが幸せなのがすごく悔しい

012:穏
独房の灯り落として携帯の電源切れば静穏なとき

013:元気
きみのいう元気は所詮ひとり聴く中島みゆきと似たメカニズム

014:接
プリンタをうまく接続できなくて印刷キューはまるく膨らむ

015:ガール
喉元を過ぎればオバマガールズもわたしのことも忘れ去られる

016:館
入館券欲しかったけど子どもには無理だと領事さんが言ってた

017:最近
氷河期の訪れを聞き三百年恋をしたことのない最近

018:京
京友禅竿に通してチマチョゴリ箪笥に仕舞う二十五の春

019:押
苛められ泣いて帰った三日後の朝の記憶を押し花にする

020:まぐれ
たわむれにきせてみましたあいけんにきみとおそろいまぐれがのしゃつ

021:狐
かつて轢き殺めた狐。狐には嘘はつけない、騙せはしない。

022:カレンダー
3年後 用済みになるマヤ暦のカレンダー あと 今の旦那も

023:魂
会えない日には人魂で来るけれどちゃんと話を聞いてあげてる

024:相撲
ほんとうは仲良くしたいだけなのに意地を張り合いひとりで相撲

025:環
近づいてしまうと何も見えないよみんな土星の環になってあそぼ

026:丸
「おうさまは 丸はだか」とか「たんじょうび おめでとう」とか穴を掘ってる

027:そわそわ
そわそわ星生まれの君は百光年離れた僕に短期滞在

028:陰
携帯の飾りを替えていないかと椰子の陰から目を凝らし見る

029:利用
利用していただけだったと言うきみの眼には涙がつるつるいっぱい

030:秤
秤量法百三条の計量器検査基準を遵守して恋

031:SF
「今、紀元何年ですか?」街頭で人に聞かれてSF気分

032:苦
苦しさは掌(たなごころ)からあのひとの左頬には移らなかった

033:みかん
「この蜜柑 食べてみかん?」の一言に君は心を閉ざしたままで

034:孫
孫ができたら抱いてみて足の裏には「大」の字を落書きしたい

035:金
鉄の斧落としたと言うきみのため純金の斧贈り続ける

036:正義
風船に「正義」と書いて放したら空まで飛んで壊れて消えた

037:奥
つなぐのもさしのべるのもあげるのもかすのもみんな有為の奥の手

038:空耳
「好き」だとか「お礼に顔をお食べ」とか「もう会わない」もたぶん空耳

039:怠
走ること怠けたぼくはもう足を止めてたきみの背中を小突く

040:レンズ
レイバンのレンズの傷は夏の日の事故でわたしを護った証

041:鉛
携帯のアドレス帳に彼の人の連絡先を鉛筆で書く

042:学者
科学者が恒温槽で玉子茹で黄身のことだけ考えている

043:剥
指先の傷は3日で治るけど癒せぬ痛み瘡蓋を剥ぐ

044:ペット
駅裏のペットショップで成獣のベンガル虎がわたしを見てた

045:群
南極で道に迷えば明後日の方向示すペンギンの群れ

046:じゃんけん
じゃんけんをしたことはない ゆびきりをしたことはある 変わらないもの

047:蒸
ストーブの蒸発皿に牛乳を入れれば銀杏並木が香る

048:来世
来世にてきっと一緒になるようにヒトとしてまた生まれるように

049:袋
もしもいま四次元袋があったならもしもボックスでやり直したい

050:虹
虹を架けたいので水と屈折と光の邪魔をせず引きこもる

051:番号
電流と鉄条網に囲まれて番号で呼ぶ愛しのあなた

052:婆
海辺でのデートの帰り高速で追い駆けてくる老婆伝説

053:ぽかん
あのひとに捨てられた訳わからずにぽかんと口をあけてる埴輪

054:戯
「フランスパン殺人事件」戯曲読み演じてみれば残るパン屑

055:アメリカ
アメリカに行くためフカを並ばせた兎は羽田沖で疲れた

056:枯
最後まで残されたサボテンも枯れ棘が生ゴミ袋を破る

057:台所
もう眠るから台所洗剤を使いシャネルの指輪を外す

058:脳
表情に出さないけれど脳にしわ寄せいつまでも忘れはしない

059:病
はじめてのおつかいのときネギとヤギ間違えてからぼくは臆病

060:漫画
5才児の頃に作った漫画本読んで笑ってくれた5才児

061:奴
爺ちゃんは大好物の冷奴食べて突然さし歯を折った

062:ネクタイ
ネクタイを頭に巻けば思い出す運動会で落としたバトン

063:仏
仏滅は一割引になるのよと意中の人に電話する姉

064:ふたご
どうしたら?ぼくのふたごのいもうとは幸せになることができるか?

065:骨
姫さまのためにクラゲの骨探す海に居たのは初恋の人

066:雛
雛壇の二段目という束の間の平和を守る五人の戦士

067:匿名
密室や凶器や不在証明がトリックな匿名のともだち

068:怒
君のため畑の瓜を盗ったから僕は追われた怒らないでね

069:島
あの島にいるとうさんにあいたくてどうぶつえんをぬけだしたぼく

070:白衣
前世紀 理科の教諭のものまねに白衣を着てた子は二児の父

071:褪
色褪せた服にビールが効くようにどうか戻ってきてくれないか

072:コップ
「スコップ」は英語で言えば「掬う」だと教えてくれた雪かきの日に

073:弁
弁護士と会社社長と役人は好きになれない、不正義なひと

074:あとがき
あとがきにさくらのさいたほうこくとこのさきずっとまってるとかく

075:微
誕生日にはお願いをひとつだけ叶えると聞き君は微笑む

076:スーパー
きみの唇に醤油が匂い立つスーパーからのかえりの車内

077:対
君のこと以外は「特殊相対性理論」すらもう信じない僕

078:指紋
十対の指紋を焼いて焼け跡に別の指紋が生えるといいな

079:第
天竺で逢った第一印象は変わらぬ僕と変えない君と

080:夜
白昼に蝋燭を消す誕生日夜は独りでサザエさん観る

081:シェフ
長いほど邪魔になるだけシェフ帽のようねあなたと過ごした時間

082:弾
きよみずのいちねんまった桜よりきれいな笑みにこころ弾かれ

083:孤独
寂しさを共有できたあのひとのために生きたい 孤独ではない

084:千
僕に針千本じゃなく包丁を買っておいてね無駄になるけど

085:訛
「おおきに」は訛ではなく京ことばだというきみにカムサハムニダ

086:水たまり
旅立った日の水たまりガソリンに浮かんだ虹がきらきらひかる

087:麗
八十を過ぎた今まだ二十本歯が残ってるわたしは綺麗

088:マニキュア
マニキュアを塗ってもらえばストレスも時間も恋も全て忘れて

089:泡
叶わない恋より海の泡になる人魚のようにあなたを守る

090:恐怖
死神がわたしを迎えに来た恐怖もう嫌だからあなたが欲しい

091:旅
10年の旅券を取得できたから釜山の街でお茶会をする

092:烈
烈風が春にデニムのスカートの少女を飛ばす天狗の団扇

093:全部
哀しさも辛さも全部抱きしめていつも隣りで笑っているよ

094:底
底抜けに明るい僕に隠された底があるのを君は知ってた

095:黒
黒猫の眼に黒猫は虹色に見えると猫が教えてくれた

096:交差
離れてもほとんど同じ核酸の螺旋が交差している僕ら

097:換
来年はふたりで来ると言ったのに今年もひとり花換えの道

098:腕
二の腕の「陸王命」の刺青は三日に一度張り替えている

099:イコール
君からのコイコイコール無いままに釣ッタ魚ニ餌ハ要ラナイ

100:福
運命の人なら何があろうとも最後にふたり幸福になる

101:みやげ
東ティモールのおみやげと同じ匂いのあのひとを誰か助けて

100:福(陸王)

運命の人なら何があろうとも最後にふたり幸福になる

099:イコール(陸王)

君からのコイコイコール無いままに釣ッタ魚ニ餌ハ要ラナイ

098:腕(陸王)

二の腕の「陸王命」の刺青は三日に一度張り替えている

097:換(陸王)

来年はふたりで来ると言ったのに今年もひとり花換えの道

096:交差(陸王)

離れてもほとんど同じ核酸の螺旋が交差している僕ら

095:黒(陸王)

黒猫の眼に黒猫は虹色に見えると猫が教えてくれた

094:底(陸王)

底抜けに明るい僕に隠された底があるのを君は知ってた

093:全部(陸王)

哀しさも辛さも全部抱きしめていつも隣りで笑っているよ

092:烈(陸王)

烈風が春にデニムのスカートの少女を飛ばす天狗の団扇

091:旅(陸王)

10年の旅券を取得できたから釜山の街でお茶会をする

090:恐怖(陸王)

死神がわたしを迎えに来た恐怖もう嫌だからあなたが欲しい

089:泡(陸王)

叶わない恋より海の泡になる人魚のようにあなたを守る

088:マニキュア(陸王)

マニキュアを塗ってもらえばストレスも時間も恋も全て忘れて

087:麗(陸王)

八十を過ぎた今まだ二十本歯が残ってるわたしは綺麗

086:水たまり(陸王)

旅立った日の水たまりガソリンに浮かんだ虹がきらきらひかる

085:訛(陸王)

「おおきに」は訛ではなく京ことばだというきみにカムサハムニダ

084:千(陸王)

僕に針千本じゃなく包丁を買っておいてね無駄になるけど

083:孤独(陸王)

寂しさを共有できたあのひとのために生きたい 孤独ではない
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