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題詠2009鑑賞(014:煮)

「014:煮」(TB~177)。
重複投稿を除いて172首の歌のほとんどが、何かを煮るものでした。
そこで、歌中における「煮」の使われ方について、その傾向を分析してみました。

①野菜や魚など、食べ物を煮た歌 : 58首
②食べ物以外の何かを煮た歌 : 28首
③「煮」という漢字を含む名詞を詠み込んだ歌 : 45首
④煮えた想いや煮詰まった状態を表わした歌: 35 首
⑤その他 : 5首
⑥不明 : 1首

感覚だけで分類したのですが、良く解らなかったのが1首ありまして、今日はその歌について鑑賞してみたいと思います。

014:煮(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
どれくらい煮込んだだろう裏道の白が眩しい小さな部屋で

作者は、ほきいぬさん。私の短歌の師匠の一人ですw
普段のほきいぬさんは、ノサカ レイさんに負けず劣らず恋の歌人なのですが、この歌では「裏道の白」の解釈に困って、何を煮たのか良くわかりませんでした。
じっくりと読んでみましたw

先ず、172首のなかで最も多かった「①食べ物」と仮定してみました。
「どれぐらい煮込んだだろう」に、「裏道」と来るので、「夕暮れ近く、こちらのお宅では台所で煮物をしていて、その湯気が家の外まで漂い、裏道をとおりかかったら野菜をよく煮込んでいる香ばしい匂いがした」という情景が浮かびます。
と、くれば、「白が眩しい」は「民家から漏れ出る湯気に西日の当たった状態」のような感じで、「小さな部屋」は「台所」ということになります。
孤高の偉大な歌人、寺山修司氏が晩年「のぞき」の罪で検挙されました。
取り調べに対して彼は「路地裏の探索をしていただけだ」と答えたとのことですが、「家の窓の明かりの下の温かい家族団欒の存在を思い、憧れの感情から他人の生活を覗こうとしていた」など、いろいろな解釈があります。
「白」は作者本人でもあり、ほきいぬさんの歌には、決して恵まれた少年時代ではなかった天才詩人、寺山修司氏の世界が窺えるのです。

でも、この解釈は多分間違いw
ほきいぬさんの意向とは全く違った方向だと思います。

日本の標準的な家屋の間取りは、南側にリビングや客間を配し、台所は西側や北側に追いやられることが多くあります。
ここで、「裏道の白」。
裏道に何か白いものが置いてあるというのであれば読み手の想像の域を越えていますので、ここは、(夏の)日差しが反射する路面の白と考えます。
そうであれば、「裏道」は建物の陰にならない南側と考えるのが普通ですが、小さな部屋は南側に面していることになり台所では無いのでしょうか。
また、「白い道」が砂地であるとした場合、ほきいぬさんは日本海側にお住まいだったかと記憶がありまして、北側の裏道の白が眩しいという表現が解せません。

以上の考察から、「小さい部屋」は南側に面した部屋で、そこは台所では無いので、煮込んでいたものは■・・・
なるほど、なるほど。

解りました。
煮込んでいたのは「目覚まし時計」で、正解は「②食べ物以外の何か」ですねっ

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078:アンコール(陸王)

しっかりと聞こえたけれど 頬つねるのは嫌だから、ねぇ、アンコール


[没短歌]
「最終の曲が流れてアンコール聴きたいという「さくら」の一声」
阪急電車梅田駅では、終電の時間が近づくと「蛍の光」が流れます。
私は学生時代に合唱サークルに入っていたのですが、定期演奏会の最後の曲が終わった後、「アンコール!」と叫ぶ「サクラ」を客席に配置していました。
さて、3月のJR時刻改正で、東京駅から九州方面へ行く寝台特急が姿を消しました。以前、「さくら」号という長崎・佐世保行きの寝台特急が走っていましたが、そのリバイバル(アンコール)運転があったなら、東京駅のホームに溢れる人たちに見送られて、EF66型機関車の汽笛が一声するのだろうなと思いました。
って、没短歌にどれだけ紙面を割いてるねん!

[もうひとつ没短歌]
「もういっちょ、もういっちょうと、アンコール 掛け声空し 一郎、吉兆」
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Author:DILI
関西在住。平日は北陸方面で単身赴任中。
息子は、父の影響で大の鉄道好き。
用事が無くても電車に乗る。

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