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題詠2009鑑賞(010:街)

「010:街」(TB~187)。

010:街(ノサカ レイ) (のーずのーず)
少しずつ街を追われていったのです 最後のグスクも失いました


ノサカさんは、私の短歌のお師匠さんです。
ノサカさんがブログで短歌を公開しているのを見て、私は短歌の世界に右足を踏み入れました。
ノサカさんは常々、「短歌は元来、恋文である」と言っています。


さて、グスクとは、沖縄ことばで「城」のことです。

1609年、薩摩藩は明(当時の中国)との交易利権を狙って琉球へ侵攻、3月26日に沖縄本島に上陸し、4月1日には首里城にまで進軍した。4月5日に首里城は墜ち、琉球王国は薩摩藩の付庸国となった。
その後も琉球は独自の国と文化を維持していたが、1871年の廃藩置県によって鹿児島県の管轄となり、1879年の琉球処分により沖縄県が設置され、王統の支配は終わった。
第二次世界大戦では、1944年10月10日の激しい空襲によって那覇市の90%が壊滅し、1945年4月1日に米軍は55万人の兵力で沖縄本島に上陸し、すさまじい砲撃と空襲を加え進攻してきた。そこでは壮絶な地上戦が行われ、多くの一般人も戦闘に参加し日本軍と共に亡くなった。実質的な戦闘は7月4日に終了し、9月7日に降伏文書が取り交わされた。(出典:Wikipedia)


陸王作の突然詩「弁証法」

わたしが恋をするなら、ヘーゲルのような恋をするでしょう。
家に帰ってひとりになったら、あのひとのことを考え続けることでしょう。
あのひとが、わたしのことを世界の誰よりも好きで、
あのひとが、わたしのことを世界の誰よりも嫌っていて。
でも、このような恋は、恋とは言えないのでしょう。

わたしが恋をするなら、ヘーゲルのような恋をするのです。
家に帰ってひとりになったら、あのひとのことを考え続けるのです。
あのひとと、いつだって一緒にいることができて、
あのひととは、滅多に会うわけにはいかなくて。
あ、これなら、恋かな。
心が通い合っているのを確かめることができたら、恋と言えるのかも。

あのひとがわたしの心のなかにどんどん入って来て、
あのひとの心が私からどんどん離れて行って。
でも、楽しかったことは忘れても、幸せというものは忘れることはない。
いつだって、君と一緒に歩く。


さて、恋の歌人 ノサカ レイさんの「010:街」の歌。
大切なものをひとつまたひとつ失ってゆくことの哀しさが読み手の心を打つ、たいへん素晴らしい歌だと思います。
これを恋の歌であるとした場合、上の詩の一部分に相当するのでしょうか。
短歌は、一首だけを取り上げて鑑賞なんてできないということです。

参考記事:ヘーゲル弁証法(Always Walking with Yu)

062:坂(陸王)

坂転げ落ちてくる君見て指を咥えていたら夢から覚めた


倫理観というものは、日常からの逸脱に対していかに日頃からイメージトレーニングをしているかによるものだと思います。

061:ピンク(陸王)

ピンクとか青とかのやつ10円で市内であれば何時間でも


市内電話が3分10円(現在のNTTは1分10円)になったのは昭和45年のことで、その頃は黄色とか緑色とかのやつはありませんでした。
今では、赤をリーダーとした5人で合体してますw

題詠2009鑑賞(009:ふわふわ)

これまでに投稿された「009:ふわふわ」の192首の歌を読んで、「ふわふわ」ということばについて考えてみました。

医学的に言えば、平衡感覚の異常。
でも、「ふらふら」とはちょっと違うものです。

五感で言うならば、
味覚:甘い、甘いんだよ
嗅覚:無臭、もしくは小さい頃に過ごした町の匂い
視覚:エクトプラズムのようなもので、見える人にだけ見える
聴覚:摩擦によるエネルギー損失の無い所に空気は振動しません
触覚:押せばわずかな力で変形するとともに反発があり、指先に神が宿るという

身長:不定、体重:軽い。
感覚で捉えれば、「優しい」とか「幸せ」のようなものでしょうか。
このような得体のしれないものである「ふわふわ」、いったい何だろうという私の気持ちにぴったりな歌がありました。


009:ふわふわ (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
2メートル先のworldendにはふわふわwaraw異世界のひと

小学校からの帰り道、普段はあまり喋ったことの無い不思議ちゃんから、なんだか訳の分からない「なぞなぞ」を出されたような感覚。答えを訊くことのないまま大人になってしまったみたいな、そのような気持ちにしっくり来る歌でした。
歌全体からふわふわの不思議がふわふわと漂ってきました。

弓道には「目付け」という用語があって、立った場合は約4m、腰掛けた場合は約3m、坐った場合は約2mの床上が目のつけどころとされています。相手や物を見つめることは、対象に心が集中してしまって心身がおろそかになります。「目付け」は、自己を見つめることにより場を掌握することで、その後の行動や結果に大きな影響を与えるのです。
「わたし」のそのような2メートル前には、「フォッ、フォッ、フォッ」とfriendlyにあいさつする等身大のバルタン星人がいる。
「waraw」という単語ひとつだけでも、ごはん3杯行けました。

2メートル離れているから冷静に相手を見ることができるのであって、相手を受け容れることへの不安と自己を見失う可能性への不安から、2メートルは確保しておきたいとの決意を示す「worldend」。
第三種接近遭遇をこれほどまでにあたたかく詠むことのできるhachicoさんなら、この先、何があっても大丈夫ですw

060:引退(陸王)

「さようなら、引退します。」満月を見上げる度に姫の呟く


ちなみに、キャンディーズが普通の女の子に戻ったのは1978年4月4日で、30年後のこの日東京で同窓会が開かれました。
南海キャンディーズは、現役を続けています。
[没短歌]
毎月のように引退試合ありいつまでたっても引退できぬ
→引退し馬の肉食す雄の獅子の押す触肉の旨し退隠←

059:済(陸王)

ちょっといま手が離せない元彼の清算済ませ掛けなおすから


受話器の向こう側はミステリーゾーンです。

058:魔法(陸王)

さみしさのきみには雨をすきになる魔法をかけてみたいと思ふ


雨が降ってきて淋しい気持ちになったときに、電話を掛ければ30分以内にあの人が飛んできてくれると思えば、雨の日が待ち遠しくなるのでしょうか。

題詠2009鑑賞(008:飾)

「008:飾」(TB~189)。

「飾」のお題、素敵な歌が多すぎて、一首だけ鑑賞するとしたことを早速後悔しています。
さて、今日ご紹介する歌は、藤野唯さんの作品。

008:飾(藤野唯) (Sugarmint)
わたしだけの熱でここまで永らえてくれた恋に白椿を飾る


わたしのおかげなのよ。
わたしだったから2年間もったようなもので、ほかのひとなら3日と続かなかったんだから。
ほんと・・・・感謝してね。
こんなにいい子は、めったにいないんだよ。
わたし、自分に月桂冠を贈るわ。
2年間、いっしょけんめいに走ったわたしを、ごほうびで飾るわ。
偉かったでしょ、わたし?
楽しかったでしょ、あなた?

わたし、、ひとりでなにしてるんだろ・・・・

白い椿の花言葉は、「申し分のない愛らしさ」、「理想的な愛情」、「冷ややかな美しさ」だそうです。


と、これだけで鑑賞が終わる歌であれば私の心の一次選考を通過した約二十首のうちの一首に過ぎないのですが、どうもこの歌は、私ごときの手に負えない凄い歌なのではないかと気付きました。
なんで六・七・五・八・七なんだろうって。

一昨年に映画にもなった夢野久作氏著「白椿」(青空文庫;再配布可能版
学校が嫌いな落ちこぼれのちえ子さんがある日、庭の白い寒椿の匂いにくしゃみをしたら、ちえ子さんの心は白椿に乗り移り、優等生となったちえ子さんを見ているという、夢野久作氏らしい不思議な物語です。
ちえ子さんの元の住家のちえ子さんは、親や先生やともだちにとって理想の良い子になり、一方、一輪差しとなって机に飾られた白椿の真・ちえ子さんは、そう遠くない将来に色褪せた花を机の上に落とします。
一種の人格交換でありながら、望んでもいない方向に事態は好転してもそれは自分ではなく、自分自身は消滅するのです。
この小説における白椿は言わば「禁断の実」で、何も知らずに手に取っただけで過去と未来が成す術もなく変わってしまうのです。

藤野唯さんの歌、素直に読めば「よくがんばった、わたし。あんな男のことなんか忘れちゃるw」と、なるのですが、白椿をアダムとイヴの禁断の実と解釈した場合、これまでと全く違ったお互いの関係がここから始まり、歴史は変わり、将来の展望が開けるとともに全く見えなくなるのです。

この歌、言葉の選び方も凄いです。必然の字余りです。
ほんと、脱帽しましたw

057:縁(陸王)

白無垢でほほ笑みし君 今 昼の光の色に縁側で笑む


本日4月1日は結婚記念日です。
いつもありがとw

[057の開発秘話]
最初、お題を「緑(みどり)」と思ってしまって、
「白無垢でほほ笑えんでいた君がいま緑に染まりほほ笑んでいる」
と、していました。
大きいフォントの環境で見てみたら誤りに気づき、
「白無垢でほほ笑えんでいた君がいま縁側で朱(しゅ)にほほ笑んでいる」
としました。
イメージとしては、緑色でも朱色でも無くて、あえて言えば昼光色でしょうか。
ということでできた歌ですw
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関西在住。平日は北陸方面で単身赴任中。
息子は、父の影響で大の鉄道好き。
用事が無くても電車に乗る。

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