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狼少年

「狼が来たよ」といつも言っていたがために、本当に狼が来たときに誰からも信じてもらえなかった少年。

私の周囲には虚言症の人物はいない。
いや、実際には居て、私が気付かないだけなのかもしれないが、虚言癖があると判明した時信用は失墜し、円滑な会社生活は送れない。

振り返れば、小学校の頃1人居た。
周囲は皆、彼をうそつき呼ばわりした。私は彼の数少ない話相手の一人だった。
北海道当時は今と同じで、大阪から北海道へ行くには飛行機に乗るのが普通だった。
ある年の二学期が始まった頃、彼は夏休みに、昼行特急の「白鳥」に15時間揺られ、青森から青函連絡船で函館に渡ったと言っていた。
周囲は嘘だと言って、誰も相手にしなかった。
彼は、私に「白鳥」に乗ったと告げた。私は、「そりゃ疲れただろう」と言った。彼は、「うん、疲れた」と答えた。
別に疑ってはいないんだけど、面白い話はそれだけで終わった。
でも、私は彼の話により、尻が四角くなる疑似体験をしていた。

小学生の頃読んだ鉄腕アトムに、「うそつきロボットの巻」というお話があった。
21世紀の日本は、各家庭に人型ロボットが普及している。
ある科学者が、重篤な母親の看病のためにロボットを作った。ロボットは嘘をつくことができず、看病の際に、「お母さんはもうすぐ死にます」と言わないように、嘘つきの回路をロボットに組み入れた。
その、アトムのクラスメイトのロボットは、いつも嘘をつくので学校で嫌われていた。
ある日、火事が発生した。そのロボットは、皆に火事を知らせたが、皆は普段の嘘つきぶりに辟易していたので誰も信じることはなく、そのロボットを袋叩きにして壊してしまった。
火事は本当だった。
火事の発生前、科学者にアトムが嘘はよくないと忠言し、科学者はそのロボットから嘘つき回路を取り外していたのである。
火事はアトムが鎮火した。
その後、病気のお母さんが、「いつも看病してくれたあの優しいロボットはどこ?」とアトムに尋ねた。
アトムは、「ここにいますよ、お母さん」と嘘をついたのであった。

私はこの話を読み、人を守ったり勇気付けるための嘘は美しいものだと思い、世の中には必要な嘘のあることを知った。
言ってはいけない事実のあることも知った。
代わりに、自分を守るための嘘はつくまいと、心に誓った。

今、良質の娯楽は少ない。
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関西在住。平日は北陸方面で単身赴任中。
息子は、父の影響で大の鉄道好き。
用事が無くても電車に乗る。

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